スカイツリー観光情報

東京スカイツリー公式サイト


営業時間
展望台:8時〜22時
レストラン:11時〜21時45分

東京スカイツリー入場券

展望台には入場券がないと入れませんので必ず予約してください。
  • 第1展望台(350メートル)
  • 大人2000円、中高生1500円、小学生900円、幼児(4~5歳)600円

  • 第2展望台(地上450メートル)まで(※追加料金)
  • 大人1000円、中高生800円、小学生500円、幼児300円

  • エレベーターに待たずに乗れる日時指定券
  • 500円
アクセス
東京スカイツリーへお越しの際は、公共交通機関のご利用をお願いします。

路線図

  • 東武スカイツリーライン
  • 東武東上線
  • 成田スカイアクセス京成線
  • 京急線
  • 東京モノレール
  • 山手線
  • 中央線
  • 総武線
  • 総武快速線
  • 新幹線
  • 東京メトロ半蔵門線
  • 東京メトロ銀座線
  • 東京メトロ東西線
  • 都営浅草線

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とうきょうスカイツリー駅

  • 東武スカイツリーライン
  • ・浅草駅から (東武スカイツリーライン) 一駅2分または徒歩約15分
  • ・上野駅から (東京メトロ銀座線) 浅草駅乗換 (東武スカイツリーライン) 約14分

押上(スカイツリー前)駅

  • 東武スカイツリーライン
  • 東京メトロ半蔵門線
  • 成田スカイアクセス京成線
  • 都営浅草線
  • ・東京駅から (JR総武線快速) 錦糸町駅乗換 (東京メトロ半蔵門線) 約16分
  • ・品川駅から (京急線・都営浅草線) 直通25分
  • ・羽田空港から (京急線・都営浅草線) 直通42分
  • ・成田空港から (京成成田空港線・成田スカイアクセス京成線) 直通59分

浅草駅

  • 東京メトロ銀座線
  • ・上野駅から (東京メトロ銀座線) 5分 東京スカイツリーまで徒歩約15分

錦糸町駅

  • JR総武線
  • 東京メトロ半蔵門線
  • ・東京駅から (JR総武線快速) 9分 東京スカイツリーまで徒歩約30分

東京スカイツリー観光ガイドマップコンテンツ

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出展Wikipedia

東京スカイツリー
建設中の東京スカイツリー
建設中の東京スカイツリー
2011年10月29日撮影)
情報
旧名称 新東京タワー
用途 電波塔展望台
設計者 日建設計
構造設計者 日建設計
施工 大林組
建築主 東武タワースカイツリー
構造形式 鉄骨造
敷地面積 36,844.39m²(施設全体)
建築面積 31,832.60m²(施設全体)
延床面積 229,410.30m²(施設全体)
階数 地上29階(第2展望台)
高さ 634m[1]
着工 2008年7月14日
竣工 2012年2月29日
所在地 131−0045
東京都墨田区押上一丁目1番13号
位置 北緯35度42分36.5秒
東経139度48分39秒

東京スカイツリー(とうきょうスカイツリー、Tokyo Sky Tree)は東京都墨田区押上にある電波塔送信所)である。2008年7月14日に着工し、2012年2月29日に竣工した。ツリーに隣接する関連商業施設・オフィスビルの開発も行われており、ツリーを含めたこれらの開発街区を東京スカイツリータウンと称する。2012年5月22日に開業予定。

表示非表示概要

2003年12月に日本放送協会(NHK)と在京民間テレビ局5社(日本テレビ放送網東京放送TBSテレビ)、フジテレビジョンテレビ朝日テレビ東京)が600m級の新しい電波塔を求めて「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足させたのが始まりである[2]

東京スカイツリーの建設目的は既存の電波塔である東京タワーが位置する都心部では超高層建築物が林立し、その影となる部分に電波が届きにくくなる問題を低減させるほかにワンセグマルチメディア放送といった携帯機器向けの放送を快適に視聴できるようにすることも建設目的のひとつとされた[2][3]

事業主体は東武鉄道が筆頭株主となる「東武タワースカイツリー株式会社」であり、事業費は約500億円とした。このために、同社は500億円のユーロ債CBを発行して資金調達を行っている[4]。建設費は約400億円。総事業費は約650億円。施工は大林組、設計は日建設計である。テレビ局からの賃貸料および観光客からの入場料などで収益を得る見込みである。

南西(両国方面)の上空からみた建設中の東京スカイツリー。奥に荒川が見える。

東京都墨田区に所在する東武伊勢崎線東京地下鉄半蔵門線京成押上線都営地下鉄浅草線押上駅2012年5月22日より「押上(スカイツリー前)」)と東武伊勢崎線のとうきょうスカイツリー駅(旧業平橋駅)の間に挟まれる、東武鉄道の本社隣接地で所有地でもある貨物駅(のちの業平橋駅3、4、5番線ホーム)跡地に建設された。当地区は航空法上、東京国際空港(羽田空港)の制限表面の外側水平表面が被さる地域であるため空港標点の海抜295mまでの建造物しか建てられなかったが2005年4月28日に高さ規制区域が見直されて建設可能となった[5][6]

2008年7月14日に着工され、3年半の期間をかけて2012年2月29日に竣工した[7]。2012年5月22日に展望台として開業する予定で[8]、2012年4月から2013年3月にかけて放送局の試験放送ならびに本放送を実施する計画である。

東京タワーの建造時(1957 - 1958年)に比べて鋼材の品質や溶接技術、各種構造計算シミュレーション)などの設計技術、基礎部の特殊な工法が大きく進歩したことにより東京タワーの建築面積を大きく下回る面積でのこの高さの自立式鉄塔の建設が可能となっている。全体の主要接合部が溶接により建設されている。鋼管同士を直接溶接接合する分岐継手を採用し、軽量化と耐震性を増している。主要鋼材はH鋼ではなく鋼管が使用された。構造が鉄骨造としては稀に見る複雑さであり各部材に要求される寸法等の精度も一般建築物とは桁違いである為、鉄骨部材を作成する工場のうち国内のレベルの高い工場の多くは一時的にスカイツリーの部材製作で繁忙を極める状態となった。又、溶接作業の一部には人間の手作業による職人技が寄与しているところも多分にある。

2006年5月に第一生命経済研究所が出した予測[9]によると開業から1年で300万人が訪れると仮定、経済効果を473億円と試算している。また2008年1月公表の墨田区「新タワーによる地域活性化等調査報告書」では東京スカイツリーへの来場者を年間552.4万人、東京スカイツリーに併設される商業施設などを含めた開発街区全体での来場者数を年間2,907.9万人と試算している[10]

計画の基本的情報

  • 計画名:(仮称)業平橋押上地区開発計画(新タワー計画)
  • 所在地:東京都墨田区押上一丁目1番13号
  • 建築主:東武鉄道東武タワースカイツリー
  • 施工:大林組
  • 設計・監理:日建設計[11]
  • 監修者:澄川喜一安藤忠雄
  • 階数:地上29階(第2展望台)
  • 高さ:634m[1]
  • 敷地面積:36,844.39m²(施設全体)
    • 建築面積:31,832.60m²(施設全体)
    • 延べ面積:229,410.30m²(施設全体)
  • 建設地点:ほぼ平行する東武伊勢崎線北十間川間の幅約100m強と都営地下鉄浅草線に囲まれた場所に一辺約68mの三角形型の基礎。西に向く一辺は北十間川とほぼ平行。
  • 構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
  • 基礎工法:場所打ちコンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)工法固有名称:ナックルウォール工法
  • 用途:電波塔、展示場、店舗、ミュージアム、事務所、ホール、各種学校、地域冷暖房施設、駐車場
  • 電波塔内の施設:放送施設・展望施設(第1展望台・第2展望台)・商業施設ほか
    • 高さ350mの第1展望台にはレストランやカフェ、ショップなども併設される。また4階には出発ロビー、5階には到着ロビーがそれぞれ設置される。
    • 高さ450mの第2展望台には空中回廊を設置。関東一円を見渡す広大な景色が楽しめる。窓ガラスで覆われた空中回廊では、まるで空中を散歩しているような体験ができる。又、上へ行けば行く程に坂を登って行く。スカイツリーは自立式の電波塔として世界一の為に世界で一番高い所で上り坂を体験出来る。
    • 入場料は第1展望台が2000円、第2展望台は追加1000円である[12]
  • エレベーター:地上から350mの高さにある第1展望台まで約50秒間の分速600m40人乗り4台(東芝製)、第1展望台と450mの高さにある第2展望台を結ぶ約40秒間の分速240m40人乗り2台(日立製)および地下駐車場から第2展望台まで昇降距離464.4m27人乗り業務用2台(東芝製)[13]、その他にも第1展望台内の移動用に1台(日立製)、タワーの足元の施設に4台がある(日立製)[14]
  • 地上31階建てのオフィス棟の他、中層の商業棟、広場、約1,100台分の駐車場なども建設される予定。

高さ

世界の塔の高さランキング(支線式鉄塔を除く)
1. 東京スカイツリー 2. 広州塔 3. CNタワー 4. オスタンキノ・タワー 5. 東方明珠電視塔 6. ボルジェ・ミーラード 7. クアラ・ルンプール・タワー

全高(尖塔高)634m、軒高(塔本体の屋上の高さ)495mは2012年完成時点で自立式鉄塔としてはキエフテレビタワーの385mを上回る世界第1位。現存する電波塔としてはKVLY-TV塔の628.8mを上回る世界第1位[15]。2011年11月17日に世界一高いタワーとしてギネス世界記録の認定を受けた[16]。人工の建造物としてはブルジュ・ハリファの828mに次ぐ世界第2位となる。

建築物としての高さは470.97mであり、横浜ランドマークタワーの296.33mを上回って建築物としても日本一の高さである。

東京都心部で立ち並ぶ200m級の超高層ビルの影響を受けない高さとしてNHKと在京民放キー局5社が「600m」という数字を要請し、着工当初は高さを610.6mとする計画であった。建設計画を策定する中で当時世界一の高さのカナダオンタリオ州トロントにあるCNタワーを上回る。またアメリカイリノイ州シカゴに建設予定のあった「シカゴ・スパイア」(現在は凍結中)のアンテナを含めた高さが約2,000フィート(約609.6m)だったため、「610m」という数字になったという[17][18]。構想段階では世界一高い建造物を目指していたが、完成時の高さを非公開にして建設していたブルジュ・ハリーファが高さ828mで完成した。

2009年10月16日に計画を修正し、高さ634mを目指すことを発表した。数字には東京近辺の旧国名である武蔵国(「むさし」のくに)の語呂合わせも考慮したとしている[19]

タワーデザイン・ライティング

東京スカイツリーの作図されたシルエット(影)と地上が正三角形(168m)で次第に丸くなり、地上約320mでほぼ真となる断面[20]

2006年11月24日にデザインが公表された。以下の3つのコンセプトに基づき、デザインされている。

  • 時空を超えた都市景観の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合
  • まちの活性化への起爆剤:賑わいと親しみを感じる3つのゲートと2つの展望台
  • 都市防災「安全と安心」への貢献:日本古来の建築「五重塔」に通じる新たな構造システム

法隆寺の五重の塔を参考にして、心柱(鉄筋コンクリート造の高さ375m直径約8mの円筒で内部は階段)により地震などによる揺れを抑える心柱制震構造となっている。また、アンテナが取り付けられる「ゲイン塔」の上には制振装置(総重量約100tで、バネの上に乗った重りでアンテナの揺れを抑える)が設置される。ゲイン塔外周直径約6m、アンテナ外周直径約8m[21]

タワーの水平方向の断面は地面真上では正三角形であるが、高くなるほど丸みをおびた三角形となり地上約320mとなる。概観は「起り」(むくり)や日本刀の緩やかな「反り」(そり)の曲線を生かした日本の伝統建築の発想を駆使し、反りの美的要素も盛り込まれている[17]。このため、タワーを見る方角によっては傾いているようにも裾が非対称になっているようにも見える。

2009年2月26日にカラーデザインが公表され、「スカイツリーホワイト」と決定された。これは日本伝統の「藍白」(あいじろ)をベースにした独自の命名のオリジナルカラーで、青みがかった白である。なおエレベーターシャフトはグレー、展望台はメタリック色、頂部は鮮やかな白である[22]

2009年10月16日にライティングデザインが公表された。江戸で育まれてきた心意気の「」と、美意識の「雅」という2つの異なるライティングを1日毎に交互に替えるライティングである。このライティング機材や調光コントロール全般はパナソニック電工が請負い、ライトアップの全てをLED照明とする予定である[23]

  • 「粋」は隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの光でタワーを貫く心柱を照らし出したライティング。
  • 「雅」は江戸紫をテーマカラーとし、金箔のようなきらめきのある光をバランスよくちりばめたライティング。

なお「雅」はピンクすぎずすぎない上品な紫色(複数の色のLEDを混ぜたものでなく単体で表現する)を目指しており、このような色のLEDは従来にはないため「オリジナルのLEDを新たに開発する」としている。また2010年10月13日にはLED実験のため、51台の照明器具で数時間だけライトアップされた[24]。完成時には約2000台の照明器具が使われる予定である。

名称

正式名称決定までの仮称は「新東京タワー」。正式名称は一般公募によって寄せられた1万8,606件の命名案の中から、まずは有識者10人で構成される「新タワー名称検討委員会」によって6つに候補が絞り込まれた。言葉の美しさや親しみやすさなどを基準に「東京スカイツリー」「東京EDOタワー」「ライジングタワー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」の6つが名称候補として選ばれ、2008年春にインターネットを通じて一般投票を行った。その結果、最多得票の「東京スカイツリー」に決定した[25]

なお公募で最も多く寄せられた「大江戸タワー」はタワー建設予定地近くにある和菓子屋(株式会社森八本舗)がタワーの名称決定を見越してすでに商標を取得しており、3位の「さくらタワー」も以前から高輪プリンスホテルには「さくらタワー」がありすでに商標登録も行っていたために使えなかった[26]。仮称として使用されていた「新東京タワー」も既存の東京タワーに似ており、東京スカイツリーは東京タワーを管理する日本電波塔社とはまったく関係が無いためそれぞれ候補から外された。一候補地だった時期はプロジェクトホームページで「すみだタワー」という名称が用いられていたが、台東地区と連携した2007年夏頃からは見られなくなった。

「東京スカイツリー」は東武鉄道と東武タワースカイツリーの登録商標である(第5143175号ほか)。

注目度

完成すると日本一の建造物、さらには世界一の電波塔という大きな話題性から各種マスメディアで大きく取り上げられている。テレビでは建設中のスカイツリーを取材した特番が時折放送されるようになったこともあって建設期間中から"東京の新名所"となっており、休日ともなれば建設中のタワーを撮影する者や見物人で周辺は混雑する。

2007年

光の束を上空に向け「新東京タワー」の高さを表現。2007年10月6日撮影
東武鉄道本社ビルに下がる新東京タワー建設地を示す垂れ幕2008年4月12日撮影
名称公募中の新東京タワー建設予定地全景。2008年4月12日撮影
着工7か月後。地下基礎部分を終え、地上部分開始後2か月弱の建設中の様子。2009年2月15日撮影
高さ245m。2日ほど前に地上の足場が除去され初めて全容を現す。2009年12月22日撮影
当日限りとされたライトアップ・照明機器性能試験の様子。2010年10月13日撮影
2010年12月24日25日クリスマス時期に工事用の照明を夜8時まで点灯
2011年3月18日到達の「現在のタワーの高さ634m」。翌19日撮影
2011年12月23日・24日のクリスマス時期と31日大晦日の照明
  • 8月30日 新タワーライティングデザイナーを戸恒浩人に決定。
  • 9月28日 「新東京タワー」の本体施工者を数社による競争入札のうえ、大林組に決定して請負契約を締結した。大林組の請負金額は非公表。着工は2008年夏で、工期は3年6か月を見込む。
  • 10月6日 建設予定地でサーチライト9台を使い、新タワーの脚に見立てた光の束を上空に向けて放出された。最初に東京タワー(約333m)の高さで光を交差し、その後光を伸ばして610mの上空で交差させ「新東京タワー」の高さを表現した。これは前年秋に地元住民らが企画、住民や団体から寄付を募って実現したもの。
  • 10月26日 - 11月25日 「新東京タワー」の名称案を公募。応募数17,429件。2008年4月に名称検討委員会により数案に絞り込まれたうえ、一般投票を経て6月に決定。
  • 11月29日 建設地周辺町会を中心とした「押上・業平橋地区新タワー関連まちづくり連絡会」を結成。
  • 12月11日 東武鉄道と子会社の新東京タワー株式会社は、NHKおよび在京民放5局の放送事業者6社と同日付で新タワーの"利用予約契約"を結んだと発表した。完成後、改めて各放送事業者と"正式な利用契約"を結ぶという。

2008年

  • 3月12日 押上・業平橋駅周辺地区に関する都市計画決定(用途地域変更、地区計画等)。
  • 3月19日 「新東京タワー」の名称案を、一般公募から「東京EDOタワー」「東京スカイツリー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」「ライジングタワー」の6通りに識者等からなる「新タワー名称検討委員会」によって絞り込んだことを発表。一般投票で正式名称を決定する。投票期間は4月1日から5月31日まで。
  • 5月14日 現在の資本金4億円を放送会社などから出資を募り300億円規模とする方針を明らかにした[49]
  • 5月30日 環境影響評価書提出。
  • 6月10日 環境影響評価事後調査計画書提出。
  • 6月10日 正式名称を「東京スカイツリー」に決定。それに伴い、新東京タワー株式会社は会社名を「東武タワースカイツリー株式会社」に変更。
  • 7月14日 安全祈願祭と起工式典を行い着工。タワー部分の総事業費は約650億円を見込む。
  • 9月2日 Webカメラで建設中の様子の中継開始。
  • 12月1日 東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)と新タワーの利用予約契約を締結。
  • 12月6日 基礎工事(地中50mのコンクリート壁の杭工事)が完了。
  • 12月26日 エレベーターシャフトの工事が開始され、地上に鉄骨が立ち上がり始めた。

2009年

  • 2月5日 タワー塔体地下基礎部の鉄骨建て方を開始し、3箇所の鼎(かなえ)で安全祈願を執り行った。
  • 2月26日 カラーデザインが公表され、「スカイツリーホワイト」と決定された。
  • 4月6日 本体の鉄骨(重さ約29t、高さ約4m、直径2.3m、厚さ10cm)を地中の基礎に据え付ける作業と金・銀のボルトで締結する「鋲打(びょううち)の儀」を行い、地上部分の本体の鉄骨を組み上げる工事が開始された[50]
  • 5月1日 建設中の高さ33.4mからホームページで順次公表開始。
  • 6月8日 本体鉄骨組み上げ工事の最初の山場である塔本体を支える3本の脚を地上50mで組み合わせる工事が行われた。
  • 8月7日 高さ100mを超え105mに到達。
  • 10月16日 完成時の高さを634mに変更すること及びライティングデザインを発表。
  • 11月10日 高さ200mに到達(プレス発表)。
  • 11月22日 スカイツリー内部公開(外部リンク参照)。
  • 12月15日 併設する商業施設に、水族館とプラネタリウムコニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン)を開設することを発表。
  • 12月20日 タワー地上部を囲む足場が撤去されタワー支柱が全容を見せる。
  • 12月21日 - 26日 クリスマス時期として工事用の全照明を夜9時まで点灯しライトアップ[51]

2010年

  • 2月16日 高さ300mに到達(プレス発表)。
  • 3月1日 ライティング機器のパートナー企業をパナソニック電工に決定。ライティングデザインのオールLED化を目指すことが発表された。
  • 3月29日 10時17分、上部に高さ約10mのエレベータシャフトが設置されたことで東京タワーの332.6mを超えて338mとなり日本一の高さの建設物となった。
  • 4月24日 東武ワールドスクウェア栃木県日光市)で、25分の1サイズの東京スカイツリーの展示始まる。高さ約26メートル、鋼管柱とFRP製、総工事費約2億円[52][53]
  • 5月5日 最下部斜め支柱に始まる第1展望台の鉄骨建方工事開始[54]
  • 6月5日 タワー中心軸の空洞内でアンテナゲイン塔の組み立て開始[55][56]
  • 7月2日 タワークレーンが塔先端(398m)脇3基から第1展望台屋上に1基増設、計4基体制となる。
  • 7月4日 空調設備などを置く機械室(150m)部分を報道陣に初公開。第1展望台の鉄骨建方工事終了とされた[57][58]
  • 7月26日 7月2日のタワークレーン4基体制後、分解・設置位置変更・組上を繰返し第1展望台上ヤード外周位置での4基体制を確立[59]アナログ時計の12時に例えればクレーン4基の設置位置は目算で3時15分、5時30分、8時45分、11時45分[60]
  • 7月30日 高さ400mを超え408mに到達[61]5月29日時点の398mから2か月ぶりに10m延伸。
  • 9月11日 高さ461mに到達。過去の建造物を含めて高さ日本一だったオメガ塔(対馬オメガ局。455mの支線式鉄塔で1998年に解体)を超えた。
  • 9月13日 エレベータ等を収容するシャフト鉄骨の建て方が完了。
  • 9月29日 スカイツリーの商業業務施設運営会社として「東武タウンソラマチ株式会社」を設立。
  • 10月13日 当日限りとしてライティングに使用するLED照明の性能試験のため、18時30分から21時10分までの160分間に点灯・消灯をほぼ20回ほど経たライトアップが行われた[24][62]
  • 10月23日 支柱建方による最終高さ497mとなる。その後はアンテナゲイン塔を突き上げ最終高さとする[63][64]
  • 10月27日 第2展望台の支柱建方開始。
  • 10月28日 公式キャラクター「ソラカラちゃん」決定[65]
  • 11月17日 東京スカイツリー並びに周辺大規模複合施設の施設警備業務を、綜合警備保障と東武ビルマネジメントが受注[66]
  • 12月1日 高さ500mに到達。塔体最上部に11月20日から仮置きを始めた制振装置と塔体内からリフトアップされたゲイン塔がドッキングし高さ511mとなる[67][68]
  • 12月16日 NHK及び在京民放5社に対しスカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可が認められる[43]
  • 12月18日 地上デジタルテレビ放送のアンテナ取付開始[69]
  • 12月24日 - 25日 クリスマス時期として工事用の照明を夜8時まで点灯。
  • 12月27日 スカイツリーを中心とした開発街区全体の名称を東京スカイツリータウン、低層階及びオフィスビル最上階の商業施設の名称を東京ソラマチ、押上側に建設されるオフィスビルの名称を東京スカイツリーイーストタワーとしたと発表[70]。また開業に合わせて東武伊勢崎線業平橋駅の駅名を「とうきょうスカイツリー駅」に変更し、駅施設のリニューアルも行うと発表[71]
  • 12月31日23時45分 - 2011年1月1日0時30分 大晦日から新年を迎えた45分間、クリスマス時期と同じ工事用の照明を点灯。

2011年

  • 1月28日 TOKYO MXに対しスカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可が認められる[72]
  • 2月3日 NHK東京FM、J-WAVE及び道路交通情報通信システムセンターに対しスカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可が認められる[27]
  • 2月17日 北十間川越しに見えたタワー正面の地上から立ち上がる支柱部分が鉄骨で遮られ始める。
  • 2月28日 高さ600mを超える予定であったが降雨軽風ないし軟風の天気で翌日以降に持ち越した[73]
  • 3月1日 ゲイン塔のリフトアップが行われ、13時7分に600mに到達。さらに13時29分には高さ601mに到達し、広州塔を抜いて自立式電波塔として世界一の高さとなる。同日中に、604mまで到達した[74]
  • 3月12日 625mに到達。前日の東北地方太平洋沖地震によって東京タワーのアンテナが曲がる被害が発生したため、急遽スカイツリーも損傷を受けていないか点検。3月14日に作業員全員の無事と塔構造体への被害がなかったことを確認したと発表した[75]。後日内部に亀裂があったことが判明という報道[76]があったものの全くの誤報であることがわかり、これを報じた日刊ゲンダイは4月22日の紙面で「取り消し」と「謝罪」をした[77]。一方で地震発生の影響で資材納入に遅れが生じたため年末の竣工予定が2か月延びる形となった[78]
  • 3月18日 13時34分、完成時の高さ634mに到達[79][80]
  • 5月23日 2010年7月2日以来4基体制となっていた建て方専用クレーンの順次撤去開始[81][82][83]
  • 6月7日 東京スカイツリータウンの開業日と展望台入場料金などを発表[84]
  • 9月15日 ジャパン・モバイルキャスティングに対し、携帯端末向けマルチメディア放送墨田局の予備免許が交付される[33]
  • 10月上旬 NHKと在京民放5局の実験試験局が本放送の700分の1程度の弱い電波で試験電波を発信開始。関東自動車無線協会の実験試験局もタクシー無線の電波発射試験を実施[37]
  • 10月31日 建て方専用クレーン4基、その後設けた順次小型とした解体用クレーン3基すべての撤去完了[85][86]
  • 11月4日 スタッフ着用のユニフォーム7種類を発表。デザインは皆川明ミナ・ペルホネンによるもの[87]
  • 11月17日 ギネス世界記録に「世界一の高さのタワー」の認定を受け、「ギネス世界記録2012」に掲載される[88][89][90]
  • 12月 この頃までに放送事業者による無線設備の取り付け工事が完了し、1年間の試験電波期間に入る[39]。FM放送も同時に試験電波期間に入るが、テレビ放送よりは短くなる。
  • 12月5日 この日の未明(3時)からNHKおよび在京キー5局が東京タワーからの放送休止時間帯に試験電波を40分程度、地上デジタル本放送と同じレベルのフルパワー(10kW)を初めて発射した[91][92][37]
  • 12月23日 634mに到達してから初めてライトアップが灯される。

2012年

  • 2月9日 高さ350mの第1展望台が「天望デッキ」、450mの第2展望台が「天望回廊」と命名される。
  • 2月下旬 夜間ライトアップの部分試験点灯開始[93]
  • 2月29日 竣工[78][94]東日本大震災の影響で建築材料などの資材調達が滞り当初の計画から2か月遅れた[95]ALSOKが国内最大規模の常駐警備を開始[96]
  • 3月2日 竣工式。東武タワースカイツリー、工事、放送など関係者約70人は神事を伴い執り行った[97]
  • 3月 ゲイン塔根元部分に設置されたセンサーによる落雷観測を開始[46]
  • 3月8日 地上240m地点と第一展望台の上部分(地上375m)に設置したテレビ各局のお天気カメラの運用開始[98][99]
  • 3月10日・11日 東京大空襲から67年、東日本大震災から1年になる両日の夜間(18時から22時)に追悼のライトアップを実施[100]
  • 3月17日 東武伊勢崎線業平橋駅を「とうきょうスカイツリー駅」に改称。同時にダイヤ改正で同駅が特急停車駅となる[101]ほか、東武伊勢崎線浅草・押上 - 東武動物公園間の愛称として「東武スカイツリーライン」が付けられる[102]
  • 3月23日 関東自動車無線協会のタクシー無線の一部運用を開始[37][103][38][104]
  • 3月下旬 荒天時に実施する展望台付近の雲のライトアップの実験を開始[93][105]
  • 4月1日 携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」及び同放送を使用したスマートフォン向け放送局「NOTTV」の本放送開始[34]
  • 4月17日
    • 第2展望台「天望回廊」が報道関係者向けに初めて公開される。
    • 栃木県から来た兄弟2人が東京スカイツリーに登ろうと、隣接施設に不法侵入し、現行犯逮捕される事件が起こる[106]
  • 4月19日 「雅」と「粋」のライトアップが初めて行われる。
  • 4月23日 NHK東京FM(82.5MHz)とJ-WAVE(81.3MHz)の送信所を東京タワーより移転しスカイツリーから本放送を開始。同時にNHK-FM放送を使用したVICSの文字多重放送も開始[28][29]
  • 4月26日 天皇皇后が天望回廊を視察する。
  • 5月 関東自動車無線協会のタクシー無線の本運用開始予定[37][103][38]
  • 5月3日 - 5日 墨田区民を対象とした内覧会を実施。著名人や報道関係者以外に初めて公開される。
  • 5月22日 開業予定。同時に押上駅の副駅名として「スカイツリー前」が導入される[102]
  • 10月 TOKYO MXの物理チャンネル切り替え措置のため東京タワーとのサイマル放送を開始予定[107][38]

2013年

  • 1月頃 テレビ放送のスカイツリーからの本放送開始予定[43]
  • 4月頃 TOKYO MXの放送をスカイツリーに一本化予定[38]

表示非表示建設地決定までの誘致活動とその経過

「在京6社新タワー推進プロジェクト」は新タワーの建設地を第1候補地は「墨田・台東エリア」、第2候補地は「さいたま新都心」としていたが2006年3月31日に「墨田・台東エリア」に決定した[108]。決定までには東京の各地でいくつもの誘致活動が行われた。

墨田区

第1候補地になっていた東京都墨田区「業平橋・押上地区」は、東武伊勢崎線業平橋駅構内の一部と押上駅(東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営浅草線)との間にあった貨物駅跡地を中心とした地域である。跡地所有者は東武鉄道であり、同社は事業主体として建設費約500億円を負担するとしている。

2005年8月25日、同社がNHK・在京6社と墨田区との間で建設決定を協議するための「三者間確認書」を交わし12月末に最終決定することで合意したため墨田区を候補地として決定することが有力となった。しかし現在の東京タワーを改修して使う案も消えていないことと放送事業者側と東武鉄道の間で新東京タワーにおける賃貸料を巡る交渉が難航していたため、12月26日に年内の決定を断念して翌2006年3月末までの決定に変更した。決定時期が延期となった理由について墨田区と東武鉄道は、協議時間が不十分だったためと説明した。2006年3月25日にNHKと在京6社は墨田区に建設することを正式に決定し、同月31日に報道発表がなされた。

さいたま市

埼玉県さいたま市は第2候補地として、大宮台地上に位置する埼玉県さいたま市中央区さいたま新都心の8-1A街区に「さいたまタワー」を建設する構想を提唱していた。「さいたまタワー」は在京6社新タワー推進プロジェクトにより東京の震災時のバックアップ機能が優れているとして、「墨田・台東エリア」に次ぐ候補地となっていた。埼玉県ならびにさいたま市の関係者は「さいたま」に対するイメージアップ等を企図して懸命に「さいたまタワー」の誘致活動を実施したものの電波の混信世帯が約14万世帯に及ぶと想定され、これは「墨田・台東エリア」との比較で約7倍の規模に達し、その対策費用もより巨額になるという理由から落選となった。

「さいたまタワー」の建設予定地だったさいたま新都心の8-1A街区は暫定的に駐車場として使用されており2008年3月に高さ186mのオフィスビルを建設することで正式に決まったが不況の影響で開発担当企業が規模縮小を要望、埼玉県とさいたま市がこれを拒否し2010年に再び白紙となった。2011年にはさいたま赤十字病院埼玉県立小児医療センターなど老朽化している県内既存医療施設の移転案が浮上している[109]

港区

東京タワーの運営会社である日本電波塔2004年夏に放送事業者に対し東京タワーの高さを現在より30m程高くしてアナログテレビ放送終了後にアナログテレビ用アンテナを撤去しデジタルテレビ用アンテナに取り替え、送信アンテナ位置を現在より約90m高い地上350mに設置するとの案を示した。この案の場合、新東京タワーの建設費約500億円に比べて改修費用約40億円と割安であり各局の新タワーに比べて放送施設賃貸料に大きく差が付くと言われている。同社は収入の約6割を放送関連設備などの賃貸料から得ており新東京タワーが完成した場合、放送事業者の設備がすべて東京スカイツリーへ移ってしまうなど大幅な収入減となる。

これらの動きはさほど報道されなかったが同社は2007年9月21日にアンテナを80 - 100m高くし地上デジタル放送への完全移行に対応することを発表し、報道された。

練馬区

高さ1,008mの「東京ワールドタワー」を、新東京タワーとは別に練馬区の誘致団体「東京ワールドタワー推進協議会」(奥田則男会長)が西武鉄道系列の遊園地・としまえんの敷地約2万m2に建設を目指して活動していた。なお、漫画家松本零士がタワーをデザインした。

豊島区

サンシャインシティの隣接地にある独立行政法人造幣局東京支局の敷地に、高さ600m級のタワーを誘致する活動を特定非営利活動法人東京アーバンクリエイト21が行っていた。また、サンシャインの広場と併せて防災用の広場ともなっていた。

台東区

商店街や観光連盟など民間主導による「台東ワールドタワー」の誘致活動もあった。場所は台東区立隅田公園や区民会館の周辺地区で、高さ600mのタワーを建設する計画だった。

足立区

東六月町のニッポン放送アンテナ跡地か舎人公園敷地内の2か所にタワーを誘致する計画もあり、共に高さ600mのタワーを建設する計画だった。

千代田区

秋葉原駅前の駐車場(後の秋葉原クロスフィールド付近)に高さ800mのタワー(秋葉原タワー・アキバタワー)を建設する計画もあり、オフィスやアミューズメント施設も入居する複合施設として計画されていた。なお当初は現在ロータリーや秋葉原クロスフィールド等が立地する山手線沿いの東西(神田青果市場跡)が再開発前であり、高架を跨いだ600m級のタワーを構想中という報道がされていた。同駅前には800m級を想定したタワー模型が設置されていたことがあった[110]

その他

これら以外にも仙台那覇と同じ方式で多摩丘陵への現在の東京タワーとほぼ同じ高さのタワー建設や大阪新潟札幌など、大多数の道府県域で採用しているマウンテントップ方式を東京にも導入し西部山岳へ移設する案もあった。後者は東京タワー改修案の次に最も経済的に安くて済み、アンテナ高が海抜1,000mを超すためにいくつかの中継局を削減できる。

しかし多摩や山岳だと山梨県方面にスピルオーバーしてしまい、山梨県・長野県などの視聴者は恩恵を受けるがエリアが大きく変わってしまい山梨放送テレビ山梨ほかの地元局は大打撃を受け都市難視聴問題の解消にはならないとして公にはなっていない。

表示非表示新タワー建設自体の是非と立地を巡る議論

関東圏に新しく電波塔を建設することの利点と問題点が議論されている。

地上デジタル放送ではビル陰や山間部などにおける電波障害が減り、現在に比べて難視聴地域の範囲が減るといわれている。北関東では地理的条件で宇都宮・榛名波が受信できず、タワー波の受信レベルでさえ低い地域でも地上デジタル放送を受信することができる様になる。県域局のTOKYO MXが茨城などで混信の少ない16chへ変更となり、さらにスカイツリーへ今のままの送信出力・指向性なしで移転することで実質的にエリアが拡大することが期待されている。一方でTOKYO MXは親局を東京スカイツリーに移し高い位置から送信することで都内全域に放送を届けられるようになるが、その分スピルオーバーが大規模に発生するとして近隣県の独立放送局から反発を受けている。低い位置からの送信する場合はスピルオーバーは抑えられるが都内全域に放送を届けにくくなる。

  • NHKは2009年度から3か年の経営計画において、完全デジタル化後に既に切り離されている茨城県に加え北関東の残り2県を総合テレビの広域圏エリアから切り離す構想を明らかにしている(2012年4月1日より宇都宮前橋各局が県域化を実施)。このため、送信アンテナの設計にあたっては他局とのエリア調整をどのように行うかが課題として浮上した。
  • 過去に秋葉原地区でテレビ塔建設の検討を行った際に、「電波塔直下において、高感度の受信機ではノイズ等が発生するおそれがある」が建設中止の理由の一つであった。このため、東京スカイツリーでも同様の懸念がある[111]

東京タワーと異なる場所になるためテレビアンテナの向きを変える必要があるのではないかという質問[112]が多数寄せられたが、総務省日本放送協会技術部などの見解は「問題なし」[113]である。2009年までのシミュレーションによると、スカイツリーに対して一番受信しづらい90度の向きであっても十分な電界強度が得られる。ただ、ごく近隣での受信では減衰させるアッテネーターを使用したほうが安定する場合もある。また今後実証実験がおこなわれた場合、この限りではない場合も考えられる。アンテナの向きに関して総務省は情報通信審議会情報通信政策部会「第42回地上デジタル放送推進に関する検討委員会」(2009年1月16日開催)において、「関東広域圏の地上デジタル放送の親局が東京タワーから東京スカイツリーに移行することによる視聴者への影響はほとんど無いであろう」との見解を示した。東京23区内は電波の強度が強くアンテナが東京スカイツリーに向いていなくても地上デジタル放送の番組を視聴できる可能性が高く、また東京タワーや東京スカイツリーから離れている地域については位置関係が相対的に変わらないため視聴者に与える影響はほぼ無いだろうとの見方が示された。

表示非表示東京スカイツリーの問題点

経済面

東京スカイツリーができることにより多くの観光客が当地を訪れ、地元の商業が活性化することが期待できる。しかし、テナントを募集する際は地元の商店を優先したものの家賃が高いことから(墨田区の坪単価は1万前後だが、スカイツリーは3 - 5万)1軒も入らないことに決まった[114]。結果、東京スカイツリーには大規模な商業施設が併設され、短期的に見ると地元商店街を圧迫するおそれが大きい[111]。長期的に見ると、日本において過去に建設された多くの観光タワーや観光施設としてのテーマパークはその価値の低下・陳腐化によりオープンから時間が経つにつれ入場客が減少している。入場者の安定的な確保には東京ディズニーランドのような巨額の再投資が必要であるがその費用が十分確保されていないことから、タワー自身の観光的価値に多くを依存することは大きな経営的リスクを伴うと指摘されている[115]

  • 仏高級紙・フィガロ記者のレジス・アルノーは「高い建物を建てること=進歩」という考え方は時代遅れであり、「途上国の専売特許」であるとして東京スカイツリーが日本の進歩どころか衰退のシンボルに思えてならないと批判している[116]
  • 東京タワーの管理・運営をしている日本電波塔株式会社は年間売上40数億円の約半分を放送局が支払う賃貸料が占める。よって、テレビ送信が東京スカイツリーへ移行した後に収入が大きく減少するという懸念がある。また、観光収入もこれまでの収入が確保できない可能性がある[111]

環境・安全面

スカイツリーの周囲は低層の住宅地であり、下町の雰囲気が色濃く残っている。ここに巨大な構造物が突如現れることにより町の景観が破壊され周囲に対する圧迫感を与えている[111]。景観だけでなく、周辺地域では東京スカイツリーを訪れた多数の観光客・見物客による違法駐車、ゴミのポイ捨て、立ち小便、深夜・早朝の騒音、交通渋滞なども問題となっている[117][118]

基礎部の支持力や耐震設計における数値からすると地震時の倒壊などの恐れは周辺の一般建築物にくらべはるかに小さいものである。その一方で、元内閣官房副長官石原信雄は墨田・台東地区は地盤が弱いため地震発生時の周辺被害が大きくなる可能性を指摘している[119]

落雪問題

2010年2月から3月にかけて300m前後まで、また4月17日に約350mの高さとなったがこの時東京に降雪がありタワー上部に積もったり付着したの片または塊の落下が見られた[120]。今後、風に舞いタワーの敷地近傍へ雪の塊等が落下する事も考えられる。同様の問題はKDDIビルで発生しておりKDDIビルは降雪があると安全のため周囲への立ち入りが制限され、通路はアーケードが設置されている。2011年2月に降雪があった際にも確認された。そのため、周辺道路に職員を配置して落下片の警戒を行うなどの対応をした。東京スカイツリーの展望台部分には営業開始後に同様の事象が発生しないように電熱線を設けて雪を溶かす装置を工事段階から設置しているが、工事期間中は電源が入らないため同じ箇所にネットを設置して雪片が落下しないように対策を講じた。[要出典]また、降雪時には事務所内に対策本部を設けている。2012年1月下旬にも落雪が原因と思われる被害が半径200メートル以内に出た。同塔は構造上は円筒状の柱が上下斜めになっていて雪が積もりにくいが、その材質が金属の為外気温の変化を受けやすい。更に展望台は雪が積もりやすく高い位置に長時間積もった雪は氷のように硬くなりやすい事から大きな塊が落ちた場合に備えて2012年2月11日12日には東武タワーと大林組は通行人に落雪の注意を呼び掛けた。また東武タワーは同被害に対し修理に応じている。[121]

電波障害

茨城県かすみがうら市では現在東京タワーからの電波を受信してテレビを見ているが、東京スカイツリーが東京タワーからの電波の障害物となってしまって電波が受信しづらくなってしまう地域があるため東京スカイツリーによる電波障害を市民に注意喚起している[122][123]

中国との商標登録問題

東京スカイツリーの中国語訳は当初「東京天空樹」であったが、中国で既に商標登録されていることが判明した。そのために東武はやむを得ず、「東京晴空塔」で中国語名を登録することとなってしまった[124]。また、それに伴い「とうきょうスカイツリー駅」の中国語訳は「東京天空樹駅」ではなく、「東京晴空塔駅」となってしまった。

表示非表示建設中の東京スカイツリーのギャラリー

ウィキメディア・コモンズ ウィキメディア・コモンズには、建設中の東京スカイツリーに関連するカテゴリがあります。
  • 着工前の地盤調査「試験実施中」。2008年4月12日撮影

  • 着工10か月後33メートル。2009年5月10日撮影

  • 着工1年後76メートル。業平橋駅プラットホームから2009年7月14日撮影

  • 着工1年後、三角柱をなす足場。東武橋から2009年7月14日撮影

  • 当初計画高さ610メートルの1/4を超え153メートル。観光飛行船が飛来。京成橋から。2009年9月19日撮影

  • 着工から1年4か月205メートル。東武橋から2009年11月14日撮影

  • 各4本の足からなる正三角形の基礎の2つの支柱脚部のクローズアップ。2009年12月22日撮影

  • 4本の足からなる正三角形の基礎の1つの支柱脚部のクローズアップ。2009年12月22日撮影

  • 東京タワーを超えた338メートル。2010年3月30日撮影

  • 塔各部高さ表示進捗状況や全体平面の図など。2010年7月10日撮影

  • 高さ398m。第1展望台支柱建方完了、クレーン1基増設し4基体制となる。2010年7月10日撮影

  • 支柱建方での最終高さ497m。第2展望台下部支柱建方開始1週間後の2010年11月3日撮影

  • 高さ559m。ゲイン塔に一部のアンテナが取り付けられた。2011年1月23日撮影

  • 2011年3月18日13時34分、高さ634mを達成。翌19日撮影

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